第19回 人を見る眼が大事
皆様、お久しぶりです。
ようやく気持の良い秋がやって来ましたね。 私は暑い9月の毎週日曜にベースを背負って松戸へ通っていました。これは10 月にコンサートをやるためですが、それもあってか締め切りのない課題が先送りになっ てしまいました。
前回のコラムを書いているときに、次は伝えることの難しさを書きたいと思ってはいたのですが。
さて、患者様はメディアの影響もあってか、鍼は太いから怖いとか、マッサージを受 けると癖になるとか、揉み返しがあるなどマイナスイメージを持っている人もけっこう います。
そのため、鍼がちょっと痛いと自分には合わないと思われたり、弱めのマッサージの 方が効果が出る症状なのに強く揉んでくれないから駄目だと判断されて来なくなってし まうこともあります。
たとえば、足の浮腫みは20分ぐらい下から上に撫でるだけで効果が見られるのに、私が手を抜いていると思われてはいないか取り越し苦労をしてしまいます。
ちなみに揉み返しは、痛いマッサージを我慢していると起きるもので、強いマッサージでも痛くなければ大丈夫です。
これを書いているうちに、私が若いころにこちらが伝えたつもりでも相手が理解していなければ伝えたことにはならないと言われたことを思い出しました。
次に、私も含め患者側になるとこれがまたいろいろあるわけです。 最近、セカンドオピニオンを進める傾向がありますが、もし違う診断が出た場合はどちらの医師を信用したら良いのか迷ってしまいますよね。 患者側には専門知識はないわけですから、いよいよいろいろなものを総動員して判断することになります。
ここで人を見る眼も大事になるわけですが、たとえば、疑問に思ったことを質問して、その回答のしかたで判断してみるというのはどうでしょうか。 そしてもし自分の判断が間違ったとしても、自ら決めたことだからあきらめるという感じのほうが精神的には良いと思うのですがどうでしょう。
何か理屈っぽい話になってしまいましたが、次は単純でためになることを書きたいと思っています。
お付き合いありがとうございました。