第24回 訪問マッサージのあれこれ

いよいよ平成も終りが近づいてきましたが、まさか私が平成中に全身麻酔を受けて、考え方もちょっと変わるような経験をするとは思っても見ませんでした。
そして私は2月から治療院の暇な時間帯を利用して訪問マッサージに行くことにしました。これは認知症の方のグループホームや、サコジュウ(サービスつき高齢者住宅)、また歩いて来られない高齢者の自宅などに訪問し、医療保健でのマッサージをするというものです。
もう少し説明させていただくと、マッサージ師は業者に登録し、私のような視覚障害の場合は車で送迎していただき、現場ではそのドライバーさんに様々にサポートしてもらいながら仕事をするという感じになります。 これも高齢化社会から生まれた形態で、障害者雇用という側面も持っています。
いざやってみると思っていたより大変で、私は認知症の方と接したことがなかったため、どう対応するのがベターなのかドライバーさんと試行錯誤しながらやっているという感じです。
また言葉でのコミュニケーションが取れない方には、関節を動かしたときの表情を教えてもらったり、体位変換などもしていただくなど、私一人ではとてもできない仕事だなあとつくづく思っています。 技術面は私がやるにしても、患者様はドライバーさんに癒やされているというのがよく判ります。
そしてこの仕事を成功させるには、患者様とそのご家族・施設の方とケアマネージャー・そして私たちが確かなコミュニケーションを取ることだと感じています。 まだ本格的には3ヶ月しかやっていないのにこういうことを言うのは早計かも知れませんがね。
もう一つ大きな課題は、医師の同意が取りづらいということです。 この辺の大人の事情は判らないではないですが、患者様の選択権を阻害してしまう結果になってはいけないと思います。 また、国は予防医学を推奨しているのに、それに適したマッサージが保健でできないというのはおかしな話だと思うのですがいかがでしょう。
さて、平成最後のブログもこれで終わりますが、最後に相応しく新たな挑戦で閉められたことをよかったと思っております。
令和最初のブログにも期待していただいて、またお付き合いよろしくお願いしますね。

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